天真爛漫な笑顔が人気な上野樹里。
しかしそんな笑顔の裏には実は悲しい過去があったようです。
上野樹里の母親は若くして亡くなっていた
上野樹里の母、比名子さんは彼女が14歳の時に亡くなっています。
ちょうど中学2年生の冬、原因不明の病気で他界されました。
まだ45歳の若さでした。
重なるように、父親が工場経営に失敗し、
住んでいた大きな屋敷を手放した矢先の出来事でした。
上野樹里の母親は生前、娘に夢を語っています。
ある日、母親がテレビを見ながら「あんたもこんなふうにテレビに出られたらいいのになぁ」と語っていたそうです。
彼女が女優を目指すきっかけになったのは母のこの何気ない言葉だったのです。
しかし彼女はこの言葉が母の遺言だったと受け止めています。
そして母が亡くなる前、所属事務所も決まり、
その事務所の社長と母が話す機会があった時、母親は意識が朦朧とした中、涙ぐんで気丈に笑っていたそうです。
娘が自分の夢を叶えようとしている姿に感動し、感謝したことでしょう。
そして母が亡くなる直前、ドラマの話が決まりました。
母親は楽しみにしていましたが、結局は間に合いませんでした。
そのため彼女はお母さんのためにそれから必死になって頑張って来たのです。
亡くなった母親に誓った活躍
彼女はそれまではとても地味で彼女を知っている誰もが女優として大成するとは思っていなかったようです。
それが今では押しも押されぬ女優となりました。
彼女は、母に対して今では感謝してもしきれないと言っています。
そしてこう語っています。
「一人でなんとかしなければいけない状況に追い込まれたからこそ、ここまで頑張ることが出来た」と。
また「だから恵まれない環境というのは実は才能を産んでくれる恵まれた環境なのかもしれない」と言っています。
彼女の演技を支えているのは今は亡き母親の夢や思いが背景にあることがうかがいしれます。
しかし彼女の演技には悲壮感はありません。むしろ楽しんで演技をしており、役者としても幅も広いことで知られています。
あの時、母親が間に合わなかったあの時があったからこそ、強い心をもって女優として頑張れているのです。
きっと天国のお母さんも娘の活躍を喜んでいることでしょう。